4tracksのインプット&アウトプット日記です。オフィシャルサイトは下記リンクより。


by 4tracks
前回の投稿にて
選ぶ喜びがお客さんにある今の時代に、価値提供する側に求められるのは
「どんなニーズにも応えられますよー」というバリエーションではなく、
独自性や差別性を持った「らしさ」なんじゃないか、みたいなことを書きました。

で必要なのは共感してもらえる未来のファン、
あるいは一緒にカルチャーを形成してくれる仲間と、
いかにして縁をつくり、それを「みんなの動き」にしていけるかどうかだと。

で、たくさんの人とつながるためにはWEBはどうしても必要で、
でもWEBだけじゃなく、そのメッセージを親密に伝える、
リアルな体験価値の提供も、両輪で必要なんじゃないかと考えていました。

そんな折、まさに「これがその体験価値のお手本だ!」という出会いが。
沖縄は港川に、「沖縄セラードコーヒー」さんというお店があります。
コーヒー豆の焙煎所で、豆の販売とあわせて、週末は店内でコーヒーも飲めます。
お店では定期的に「パブリックカッピング+セミナー」という
イベントをやっていまして、これがもう本当に、
「シゴトはメッセージ」を体現するものでした。

共通言語を作り、価値観をシェアしていくシゴト。_b0159039_11582822.jpg


セミナーでは、コーヒーの「規格」をまず知るところから始まり、
(コマーシャル/プレミアム/スペシャルティそれぞれに定義と規格があります)
その背景にあるコーヒー生産現場の実態を理解することを通して、
より身近な意識・・・
「なぜコーヒーの酸味が苦手、という人が多いのか?」
「冷めたコーヒーが美味しくないと感じる原因は?冷めても美味しいコーヒーって?」
「コーヒーって美味しい、美味しくないはわかっても自分の好みでなかなか選べない」
などの生活実感の理由をひも解いていくという大変興味深いものです。

もちろん座学で終わるセミナーではなく、
種類の違い、香りと味との違い、時間経過で出てくる違い、など
「比べてみると全然違う!」という体感的な理解をしながら
進めていくので、終わる頃には、
「自分がコーヒーに対して持っていた、好き/嫌いの理由」が
かなり言葉にできるようになるのですね。
これはもうホント、日常コーヒーを飲む習慣のある人には
さらにエキサイティングな体験です。

セミナーをしてくださった業人さん(焙煎人!かっこいい!)とは、
Indigoでの活動を通じてお知り合いになったのですが、
シゴトしていくうえで勉強になることをたくさん教えていただけます。

コーヒーという「幅の広い物」を、
背景から理解することで、自分の本当に望むものを
自らの意思で選んで、毎日の習慣を、より幸福な時間に変える、
人はそれをすることで自らの「幸福度」を高めることができる、

業人さんが一見「変化球」ともいえる銘柄を扱ったり、
多忙な中「セミナーを開き、週末にはお客さんと語らいながら珈琲を淹れる」という
ことを欠かさず続けていらっしゃるのは、コーヒーというメディア/シゴトを通して
そんなメッセージ、共通言語をお客さんと共有するためなんだな、と
非常に腑に落ちたのでした。
(ちなみに結果、僕も自分の好みがよくわかり、
 今、ベストな豆に出会うことができました。)

共通言語を作り、価値観をシェアしていくシゴト。_b0159039_11573667.jpg


本当に、本当に素晴らしい体験でした。
こうした体験価値を、どう企画していくのか、
そしてその価値をどう広く世の中に発信していくのか、
まだまだ研究を続けていきたいと思うのでした。

そして今後のセラードコーヒー、
業人さんの活動から目が離せません。
# by 4tracks | 2013-09-17 11:59 | きげんよくくらす
多様化の時代、に対する答えは
長らく自分の中でも「個別化」でした。

みんなのニーズに応えますよ、
といえる提供価値のバリエーションだったり、
人によってメッセージを分けるプロモーションだったり。

でも最近、
思うようになったんです。

多様化の今は、メッセージも思い切って「うちはこんなんです」と
独自化、差別化できるかどうかのほうが大事なんじゃないかって。

膨大な量の商品やサービスから,
自分らしく選べることが価値を持つのが今の世の中。

まず必要なことは、発する側も「らしさ」を追求すること。
そして、それに共感してもらえる未来のファン、
あるいはともにカルチャーを形成してくれる仲間と、
いかにしてリンクするか、を考えることが大事なのではないかと。

それには、独自性のある価値と魅力を伝えるメッセージがあって、
物理的な距離を越えて広くリンクしていくメディアと、
親密さを深める機会や体験が必要。

やっぱりWebは必須だけど、すべてを担うことはできなくて、
リアルな、物理的なコミュニケーションが大事だということ。
組み合わせるっていうか、それが行動として一連であるべきと思うわけです。
あとは、「他と何が違うのか」ってことをとことん考えて紡ぎだされるストーリー。
それを「新しいマーケティングの3点セット」とでも呼ぼうかしら。

やること増やして勝つというより「絞って」勝つ。_b0159039_22164257.jpg

# by 4tracks | 2013-09-01 22:20 | きげんよくくらす

再始動。

本当に、ココにモノを書くのは久しぶりのことです。
もう誰も読んじゃいないかもしれないと思うくらい。
前回の投稿が2月、だから半年ぶりってことですね。
たいへんたいへん深い時期でした。

その間、別に何もしていなかったわけではなく、
4tracksとしてのシゴトにはカウントしない
大きな大きなプロモーションの立ち上げを行っていました。
今日は、それが世の中に出た日。

ここを区切りにってわけではないけれど、
半年間、とにかく心血を注ぎ、仲間と励まし合い、
そして悩み、苦しみ、創れる喜びにふるえたりしながら
考えてきたことを、ぜんぶぜんぶふまえて、
自分の中での4tracksを再始動させたいと思います。

再始動、とか言ってますが、前述の通り
現時点、文字通り「満身創痍」です(笑)。
だからこそ、成長していてほしいと、
傷だらけの身体を見ながらそう思っています。
だって勉強になることたくさんだったし、
いいことも悪いこともたくさん経験した。

すべての経験を、自分の最も中心にある、
4Tとしての活動に活かしていきたいと思います。

まずは、増改築的に作っていて整理ができていなかった
自分のメインサイトを改訂しました。

www.4tracks.jp

とくに「ABOUT」のところ。

休止前にやっていたことを棚卸し的に
もう一度まとめてみました。

自分としてはちょっとした意味を込めて、屋号ロゴも変えました。
そろそろ軸を元に戻すべき時期。

とにかく身体と手を動かすことを優先してきたから、
じっくり考えて、2014年までの時間を過ごしていきます。
善き縁と、この半年の経験が活かせる、チャンスにあふれた時間が
過ごせますように。

再始動。_b0159039_21445058.jpg

# by 4tracks | 2013-08-20 21:45 | 活動記録
沖縄県読谷村、古材を使った一点もの家具や、
オーダー家具、古くて味わいのある雑貨を扱うお店「Indigo」の
新しいカタログ冊子を制作しました!

Indigoの新しいカタログ、出来ました!_b0159039_16281510.jpg


オリジナルの家具に込めた思いをしっかりとご紹介し、
購入いただいた方のために、メンテナンスアドバイスも。

お気に入りの家具を長く、
愛着を持って使っていただくことで、
暮らしの中の1シーン1シーンを、より愛しいものに。

そんなコンセプトを伝えるための
コーディネート例なども紹介しています。

今回は冊子の企画から、
構成、写真撮影、原稿作成、デザインまでを
Indigoのお二人としっかりお話しながら務めさせていただきました。
企画とイラストは、今回から4tracksに加入の新メンバーが担当。
2人組になった4tracksの初めての制作物です。
ひとりでやるよりも、アイデアや表現に広がりが生まれました。
いい紙も使わせてもらって、モノとしてホントに可愛いものができました。
ぜひ実物を手に取って読んでみてくださいね。

冊子は、店頭やイベントで配布のほか、
家具をご購入いただいた方にもお渡ししています。

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# by 4tracks | 2013-02-02 16:36 | 活動記録
2012年を振り返って、の結論その2は・・・
やり方を変えることを「怖がらない」ことが大事、ということ。

完全に自戒を込めて、ですが。
課題を整理して、いまいち解決までの道のりが長く感じたり、
あとは単純にタスクに対してスケジュールがヤバいことになったり、
そういう時に、やり方を変えることを躊躇しない自分でありたいと思う。

まぁ、当たり前のことなのかもしれないけれど、
けっこうコレ、できてないこと多い。

「今までのやり方で、全部自分たちで、やりたくなっちゃう」
「なんとか一時の『根性』で乗り切ろうとしちゃう」
あとは
「収まる感じの企画にサイズダウンしちゃう」とか
「自分たちで解決できそうになりから諦めちゃう」に着地したり
してしまうことって、思いのほか多い。

原因はなんだろうな、って思った時に。

・やり方を変えることで、結果が悪くなるかもしれなくて怖い
(→どんな企画も、前と同じやり方で勝てるほど甘くはない)

・やり方を変えることでかえって時間がかかるかもしれない
(→だから時間が短縮できる解決策を考えるべき)

・人の力を借りることで、想定しているクオリティが保てないかも
(→そもそも一人でやるクオリティや広がりのほうがあやしいもんだ)

・変えるの、なんかめんどくさい
(→そのマインドで良いアウトプットができるワケない)

・この忙しいのに、そんなこと考えてられない
(→完全に思考停止、この時点で何かを生み出せる可能性が大幅減)

あたりの意識が悪さしているんだろうなって感じます。

実現したいことがあるのなら、その価値を仲間に共有して
必要なマイルストーンを「自由な発想」で設定して、
着実にそれをこなしていく、こなしていきながらも次の動きを考える。

組織にせよ、個人にせよ、そういう動きがとれないと
なんもできないなーと思います。

4tracksの2012年の大きな変化として、
新たなメンバーを迎える、という決断をしてみました。

もともとは4人の集団で、
そこからやりたいことの選択と集中、
そのためにソロ活動という流れだったので、けっこう大きな決心でした。

ずーっと「いつか出会うに違いない(=無理に探すのもねぇ)」と
思っているうちに2年くらい経ってしまいましたが、
わりとすんなり、「お、この体制アリだな」と思えたのは2012年の収穫。

けっきょくここでも、「誰とやるか」の問題だなと思いました。

ずっとひとりでコチコチやってましたが、
2人体制になったとたん、アイデアの広がりや
スピード感にも変化が出てきて、自分でも驚いています。

2013年のアウトプットは、きっと変わってくると思いますし、
むしろ変化がアウトプットから伝わるといいな、とすごく思っています。
わりと「インプット寄りの2012年」でしたが、
来年は!どんどん「出して」いけるようにシフトします。
一発目はやはりIndigoの企画。
やりますよ☆

2012年ふりかえり、その2「やり方を変えること」の話_b0159039_0205582.jpg

# by 4tracks | 2012-12-31 00:22 | きげんよくくらす